✭荒野の風に吹かれて✭


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再び今回も"荒野の風"で申し訳ない。

どうしても今回の福島原発事故による発生した放射能汚染水を海洋放出することに決めた日本国政府に対し、一言述べたい。


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毎日、毎日溜まっていく福島原発事故汚染水はどうなるのだろう?と疑問を持ったのはかれこれ一年以上前の2019年の暮。



恐ろしいくらいの数のタンクが、事故現場周りの整地された土地一面に広がり、ALPSによって処理されたとされる溜まっていく汚染水を見て、これはいずれ海洋放出されるのだろうと思っていたのは勿論、私だけではないだろう。しかも、最近になって内容物の出どころがわからないタンクがいくつも発見されたというニュースに、ああ、もうこれは確実に垂れ流される、あるいはもう既に垂れ流されている事実を公表していなくて、事件として発覚を恐れて強行決定され、早々に既成事実化するであろうと確信した。



しかもこの決断が決定された時期が今というこのタイミング。

コロナ第4波がやってきつつあるこの時期。オリンピックまで100日というこの時期。
次の選挙までには、ある程度ほとぼりが冷めるだろうとこの時期。
国際的にもミャンマーや中国の人権問題、イランの核開発増強のこの時期。
米国の中国との対立により軍事的緊張で騒然としているこの時期。
どうやら、日本国政府は姑息にも、関心ごとが多角的に広がり、民衆へのインパクトは大きいなりにもなんとか逃げ切れると予測したのであろう。



こんな姑息な方法が許されていいものだろうか。曲がりなりにも、民主主義国家と堂々と唄っているこの日本国。果たして本当にそうであろうか。


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ここで敢えて、考えてみたいのが、アメリカのそれとは違うもう一方の民主主義を持っていると自称している中国の政治政策である。突然全世界に公表された、中国でのコロナ感染による死亡者の悲惨な現場映像を敢えて流し、全世界に向けて武漢で行われた都市閉鎖の映像で恐怖を煽り関心を一気にこちらに向けることによって、当時、燃え盛るがごとく行われていた香港におけるデモンストレーション、そして中国中央政府による強制的に行われていたデモに対する人権問題を、あっという間に収束させた中国中央政府の姑息なメディアを利用した政策と、今回の日本政府による汚染水問題の解決政策とはどう発想が違うのか?私には全く同じに見えて仕方がない。結局、被害を直接被るのはいずれの国においても、力を持たぬ一般市民たちである。



沖縄の民意を無視した新米軍基地建設や、コロナ感染防止のために現在考えられる唯一有効な方法としてのワクチン接種の段取りを完全にミスり、失敗した外交交渉戦略をひた隠しにし、出遅れたワクチン接種と不足しているワクチン量を地方の政治決定力と分科会に責任をなすりつけている中央政治の隠蔽体質、そしてこの汚染水の垂れ流し。



ここまで日本の政治に不信感を抱き、力を持たない者に対する無慈悲なまでの強引な政策を腹立たしく思う事はない。近隣諸国からのみならず、海は繋がっているもんですから、様々な海外諸国への説明に加えて、福島の漁連の人々への説明に追われることとなる政府の対応は、いずれ逃げ切れると判断したのでしょうが、はたしてどうでしょうか?


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そして、今一番私が気になるのは、いつものパフォーマンスはいつ行われるかという事だ。

テーブルには、あの垂れ流した汚染水に見立てたコップ一杯の水、そして、福島沖で取れたというふうに見せかけた魚の刺し身を、これみよがしに

❝う~ん、美味い❞

と唸りながら口にする。



どの政府が、どの総理が、いつやるのでしょうか?今となっては興味はここにある程、この政府には失望している。



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肩肘張らず、時に追われず、気楽なテキサスライフを皆様と共に。


Hasta la vista. Nos vemos.